【パイライト】
「パイライト」は、ギリシャ語で「火」を意味する「pyr」に由来しています。
これは、石をハンマーなどで叩くと鉄分を含む粉が火花を散らすことから名付けられました
火打ち石を出かける前に打ち鳴らす風習が日本にもあります。
無事戻ってくる事や除災の意味で打ち鳴らすのですが、
江戸時代に使用された火打道具は白い玉髄(カルセドニー)でした
パイライトは湿気に弱いため実用向きではありませんが、
古くは石器時代はヨーロッパで使われていたようです。
日本の火打石は古くは『古事記』において倭建命(やまとたけるのみこと)が、
叔母の倭媛(やまとひめ)から授かった袋に入った火打道具を用いて難を逃れた話があり
その当時の火打石がパイライトかは不明ですが、
火を意味するパイライトは強力な魔よけとして現在まで伝えられています。
ラピスラズリの中に点々とある金色もパイライトです。
湿気にも弱く他の石を侵食してしまうので取り扱いに注意が必要です。
(特にアズライトなど青い石と共には置いておかないで下さい)
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