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Kazehanaでよく使用しているカード

アーキオンタロット画像
店主が好んで使用しているカードはThe Archeon Tarot(アーキォンタロット)です。
ご購入はこちら→The Archeon Tarot [With Tarot Spread Sheet and Instruction Booklet]
御自分でリーディングする場合、インスピレーションによって相性の良いカードを選択すると良いでしょう。
なお、解説での対応星などは、主にイギリスで創設された魔術集団【黄金の夜明け団】の解釈を採用しております。

大アルカナ一覧(リンク)

愚者 0番/ The Fool
愚者/フール
アレフ(א)::天王星::風のエレメント
魔術師 1番/ The Magician
魔術師/マジシャン
ベート(ב)::水星
女教皇 2番/ The High Priestess
女教皇/ハイプリエステス
ギーメル(ג)::月
女帝 3番/ The Empress
女帝/エンプレス
ダレット(ד)::金星
皇帝 4番/ The Emperor
皇帝/エンペラー
ツァディー(צ)::牡羊座*白羊宮(♋)
法皇 5番/ The Hierophant
法皇/ハイエロファント
ヴァヴ(ו)::牡牛座*金牛宮(♉)
恋人 6番/ The Lovers
恋人/ラバーズ
ザイン(ז)::双子座*双子宮(♊)
戦車 7番/ The Chariot
戦車/チャリオット
ヘット(ח)::蟹座*巨蟹宮(♋)
女帝 8番/ Strength
力/ストレングス
テット(ט)::獅子座*獅子宮(♌)
隠者 9番/ The Hermit
隠者/ハーミット
ヨッド(י)::乙女座*処女宮(♍)
運命の輪 10番/ Wheel of Fortune
運命の輪/ホイールオブフォーチュン
カフ(כ)::木星
正義 11番/ Justice
正義/ジャスティス
ラメド(ל)::天秤座*天秤宮(♎)
逆さ吊りの男 12番/ The Hanged Man
逆さ吊りの男/ハングドマン
メム(מ)::海王星::水のエレメント
死神 13番/ Death
死神/デス
ヌン(נ)/蠍座*天蝎宮(♏)
節制 14番/ Temperance
節制/テンペレンス
サメフ(ס)::射手座*人馬宮(♐)
悪魔 15番/ The Devil
悪魔/デビル
アイン(ע)::山羊座*魔羯宮(♑)
塔 16番/ The Tower
塔/タワー
ペー(פ)::火星
星 17番/ The Star
星/スター
ヘー(ה)::水瓶座*宝瓶宮(♒)
月 18番/ The Moon
月/ムーン
コフ(ק)::魚座*双魚宮(♓)
太陽 19番/ The Sun
太陽/サン
レーシュ(ר)::太陽
審判 20番/ Judgement
審判/ジャッジメント
シン(ש)::冥王星::火のエレメント
世界 21番/ The World
世界/ワールド
タヴ(ת)::土星

カードリーディング

The Fool

愚者 一番多く使用されるライダーウェイトタロットでは、崖のふちを白い犬を連れて薔薇を持って歌いながら楽しそうに歩いていく人が書かれています。
この人は客観的に見れば風変わりで不安定な場所を嬉しそうに歩いていく愚か者なのですが、本人からしてみれば、自分なりの信念があり、それに基づいて歩いているので、自己の満足度はとても高いですし例えそれが辛い状況や環境であっても、自分が選択した道であるのでフラストレーションは溜まりにくいと言えます。
宇宙観では天王星を象徴しています。天王星は、変化、改革、可能性を象徴し斬新な発想から新しいものが誕生する力や創造性の星。
唯一番号がふられていないこのカードは、自由・独特・風変わり・斬新さなど個性を表すことが多いです。
:例えば正位置では、周囲から心配や反対にあったとしても自分の信じた道を歩く人。束縛からの解放と言いますか、柵にとらわれない状況を表します。
:このカードが逆位置になると、そういった部分がマイナスとして作用しますので 幼稚・無計画・協調性のなさなどとして現れるのですが、リーディングする際にはこのカードの逆位置は、柵(しがらみ)により自分本来の信念のままの自由な動きが取れない心がとらわれている状況、こだわっていて新しい発想が出来ないなどと読むと質問者は納得できる事が多いと思います。

The Magician

魔術師 魔術師は知識・技術・経験を駆使し情に流されず冷静に物事を判断できる人。悪く言えば物事を損得で判断する人、良く言えば目的達成のための合理的行動が出来る人。
また、このカードは数字の「1」が生命樹の1番目のパスとして割り当てられています。つまり、スタート・創造・着手のカードとも言えるのです。
宇宙観としては水星に対応しています。水星は知性・言語・学習能力・応用力を司る星。
:魔術師の正位置リーディングは、例えば新しい第一歩、あらたなる展開に向けて物事を動かす状況。情に流されずに知識や経験を駆使し未来に向けた合理的な行動をすると読んだりします。
:逆位置の場合は損得で物事を判断する。策略を練るという解釈もできますが、計画倒れになってしまう。上手く新たな一歩に進めない、知識や経験不足とリーディングすると納得できる事が多いと思います。
人物像としては、情にながされず合理的に物事を判断する人・・といったところでしょうか。

The High Priestess

女教皇 カタカナ読みでは「ハイ プリィステス」宇宙観では「月」に対応しています。
「月」はThe Moonではなく、このカードに対応しているのは、月は女性性の象徴であり、個人の感情、受容、精神構造の潜在的本能的な部分を司る星とされているからです。
カトリック教会では女性が司祭以上の職につくことはありえないので、伝説上の人物である女教皇をモデルに書かれています。
女教皇は例えるなら一歩さがって違う高さから、するどい洞察力と直感を持って慈愛の気持ちで冷静に倫理的に周囲の人を見守れる姉のような存在だと言えるでしょう。
しかし、自らが選択して同じ高さに立たないということは良くも悪くも孤独であり、気持ちに余裕があれば理想的な対応が出来ても、余裕なく自ら一歩引いた状況においては女性的な情緒の不安定さやプライドの高さが露呈する場合があります。
カードをリーディングする際には例えば...
:正位置では「良い意味で自ら一歩引いて物事を冷静に慈愛を持って見守る・孤高」単語として直感、知性、安心、満足、期待、聡明、雰囲気などを象徴する場合が多い。
:逆位置では「余裕無く引き下がり違う高さから周囲を見て感情的になる」と解釈すると納得できる事が多いでしょう。単語として悲観、無気力、無神経、現実逃避、疑心暗鬼、ヒステリーなどと解釈する場合もあります。

The Empress

女帝 女帝と日本語で言ってしまうと良い印象は持たない人も多いかもしれませんが、宇宙観としては金星に対応しています。金星は、愛と美、エロスの象徴であり魅力や美的感覚を司る星。
EMPRESSは女性・母性としての成功や実り、包み込む愛情深さ、繁栄を表しています。
女性を占う場合と男性を占う場合とでは解釈の仕方に若干の差異が生じやすいカードだと思います。
カードをリーディングする際には例えば...
:正位置では「必要とされている、尊重されていると感じ達成感を感じられる状況」「包み込むような愛情を提供できる」人・「生産性のある」状況と読む事があります。単語として、繁栄、豊穣、母権、愛情、情熱、豊満、包容力、女性的魅力、家庭の形成。
:逆位置では「足を引っ張る女性」「女性的なキツサ・見栄など悪い部分を感じる状況」「不毛」また「必要とされていると感じる事ができず自尊心を傷つけられている状況」などと解釈すると納得できることが多いでしょう。単語として、挫折、軽率、虚栄心、嫉妬、感情的、浪費、情緒不安定、怠惰。

The Emperor

皇帝 皇帝と言えば「権力」や「力」の象徴のようなイメージですよね。対応する星座は牡羊座(白羊宮)、宇宙観として白羊宮の居住の座である「火星」に対応しています。
火星はエネルギ-に積極性を持たせ性的なものや衝動を表し、女性は火星に理想の恋人を投影しやすいとされます。
まさに肉食系?タロットのEMPERORは男性的な力や創造、獲得意欲、物事を確立させる、行動力のある建設的思考を表しています。
女性を占う場合と男性を占う場合とでは解釈の仕方に若干の差異が生じやすいカードだと思います。
カードをリーディングする際には例えば...
:正位置では「頼りになる、頼れる人」「強さや行動力・牽引力を周囲の人が感じられる状況」単語として、支配、安定、成就・達成、男性的、権威、行動力、意思、責任感の強さ。
:逆位置では「男性的な強引さやワンマンで嫌な部分が見られる人・状況」「頼りなさ、あてにならない未熟さ」単語として、未熟、横暴、傲岸不遜、傲慢、勝手、独断的、意志薄弱、無責任。

The Hierophant

法皇 カタカナ読みでは「ハイエロファント」一部のタロット本では「ヒエロファント」と呼んでいます。
宇宙観では金星に対応しており十二宮は牡牛座です。
皇帝の示す荒い男性性と比較して規範性高く女性性にも似た包容力を表します。
法王のカードが象徴しているのは「道徳観念」「慈悲深さ」「権威」「保守性」などですが、それは法王を信仰する者から見た観点です。しかし世俗社会での法王は最高司祭であるが神性や霊性に富むわけではない一般市民と同じ人間なのです。穏やかにして順当で現実的。
つまり、そこには道徳や規範を基本として利害や損得に関する何らかの思索が作用しているわけで、そういった意味からタロットでは「同じ空間を共有する上下のある人間関係において信じ信じられ、頼り頼られる関係、人間性、社会性」とリーディングする事が多いです。
例えば、親子・上司部下の他、夫婦・恋人同士など一見同じ高さに立っていても、実質上「立場の違い」が発生する人間関係をも含みます。
:正位置では「導き・助言・手助け・善良・順当・信頼」と読む事が多く、慈悲、連帯・協調性、信頼、尊敬、優しさ、思いやり、自信、法令・規律の遵守などの単語と関連付けます。
:逆位置では「信頼を失う行為・信じられなくなる・不信感・建前だけ」などと読む事が多く、躊躇、不信感、独りよがり、逃避、虚栄、怠惰、お節介などの単語と関連付けます。
いずれにしろ、人間関係として読む場合は、そこには「立場」的な上下が確かに存在しており、眼に見えない思索が作用しているのです。

The Lovers

恋人 恋愛や結婚を占う時に出ると少しわくわくするカードですが、本来LOVERSは直情的で本能的で直感的で快楽的な調和を表すカードです。
5番の法王のカードが眼に見えない思索が作用しているのに対し、この6番目のカードは思索などなく、ある意味とても純粋で生粋の優しさや情のカードと言えます。
裸の男女が描かれているのは形の無いスピリット[魂]を表現しており、6番の数字が振り分けられているのは三角形と逆三角形の交わり【ヘキサグラム】を示し、2つの対立原理が調和し一体化されている状態を表しています。
カードをリーディングする際には...
:正位置で「損得関係なく行う行動」「純粋な思いが報われたとハートで感じる」「直感に従い調和する」。その他、誘惑と戦う、自分への信頼、価値観の確立、情熱、共感、選択、絆、深い結びつきなどの単語と関連付けます。
:逆位置で「損得関係なく与えた優しさや情が同じように返されなかったと感じる・報われない思い」「協調や調和が崩れる」「性愛におぼれる」と読むと納得できる場合が多いです。単語として誘惑、不道徳、失恋、空回り、無視、集中力欠如、空虚と関連付けることもあります。

The Chariot

戦車 戦車は一定の方向を見て振り返らず周囲に目もくれず突き進んでいる姿を現しています。
そして2方向へ流れそうになる馬[ライダーウェイトタロットでは2頭のスフィンクス]に対し戦車を操る人間がコントロールしようとしているのです。
対応十二宮は蟹座で情動の波が激しく不安定になりやすく傷つきやすい性質も併せ持ちます。
カードをリーディングする際には...
:正位置では「一定の方向に向かって突き進む」「勝利を目指し一直線」「アクティブに動く」どういう読み方にしろ、突き進みたい方向が見えているのは確かなのです。単語として、勝利、征服、援軍、行動力、成功、積極力、突進力、開拓精神、独立・解放、体力無限大、負けず嫌い、視野の拡大などと関連付けたりもします。
:逆位置では突き進みたい方向が見えているのにも関わらず「コントロールが出来ない」「行きたいのに上手くコントロールできず進めない」「性急で無計画に突っ走る」「乱暴・無慈悲・暴走」などと読んだりします。単語として暴走、不注意、自分勝手、失敗、独断力、傍若無人、焦り、挫折、イライラ、好戦的などと関連付けたりもします。

Strength

力 カード番号はマルセイユ版など伝統的なデッキでは「11」となっている。
「強さ」や「モチベーション」を表すことが多いカードです。
ストレングスは対応している十二宮は獅子宮なのですが、獅子宮は四大元素「火」を表し原始的で創造的で人間的。
ストレングスをリーディングする際は、ライオンをつき従えた人間をイメージすると良いと思います。
ライオンをうまく飼いならせている状態なのか否か・・ライオン(獅子)は人間の内なる強さや虚勢など本能的な部分なのです。
同じく本能的なカードであるラバーズよりもさらに原始的であり、例えばラバーズが「互い」の本能的な愛情を表すとするなら、ストレングスは「子孫繁栄」のための愛情、子供を作るための愛情と言えるかもしれません。
:正位置では「気前が良い」「強さ」「細かいことは気にしない寛容さ」「モチベーションの高さ」、単語として力量の大きさ、強固な意志、不撓不屈、理性、自制、実行力、知恵、勇気、冷静、持久戦、潜在能力の引き出し等と関連付けることもあります。
:逆位置で悪い面を言うと「モチベーションが落ちている」「弱さ」「実力以上に仕切る」「屈服」など、単語として、甘え、引っ込み思案、無気力、人任せ、優柔不断、権勢を振るうなどと関連付ける事があります。

The Hermit

隠者 黄道十二宮では処女宮(おとめ座)に対応しています。おとめ座は、さまざまな女神の姿に見たてられています。 西洋占星術では、処女宮の支配星は双児宮と同じ水星で吉星です。
古くは獅子座とする説もありましたが、「黄金の夜明け団」の解釈変更により後に8番と11番を入れ替えが生じる原因となりました。
乙女座と、隠者は、イメージがピンと来ないかもしれませんが、処女宮の四元素は「地」、基本的な意味は「分析」ですから、隠者の思慮深さと共通していると思います。
隠者というと暗い孤独な影の人をイメージしがちです。カードとしても暗い印象を与えることが多いHERMITですが、隠者は物事の理、本質が分かった経験者・賢者でもあるのです。
決して表立った派手な動きではないですが未来を見据えた動きをするカード。
0番の愚者が放浪者とするならば隠者は放浪の経験をした元放浪者と言えるでしょう。
本来、経験を活かせる人柄は計画的で鋭い洞察力を持ち人道的で他者の事に心をくだきます。隠者もまた影から支える人なのです。
他人のためばかりではなく自らの幸せも忘れないように・・ 自らの姿がHERMITとして出た場合はそのようなメッセージも含まれているのでしょう。
:正位置では「足元を固める」「秘密に動く」「準備をする」「慎重に行動する」など大人な心の動き、行動を表し、単語として経験則、高尚な助言、秘匿、精神、慎重、思慮深い、思いやり、単独行動、神出鬼没、変幻自在などと関連付ける事があります。
:逆位置では「浮き足立つ」「空回りをする」「隠しきれない」「悲観的になる」「孤独により悪いほうへ物事を解釈」というふうにリーディングする場合が多いです。単語として閉鎖性、陰湿、消極的、無計画、誤解、悲観的、邪推などと関連付ける事があります。

Wheel of Fortune

運命の輪 運命の輪は「運命VS自由意志」を表しているとも言えるカード。
人生には、自由意志だけではどうにもならない外部環境の影響が出てくる場合もあれば、自由意志で道が開ける場合もあります。
自分が今直面している問題がどちらに属するのかは、その時々の判断によります。
「自分が○○したいと思って働きかける運命の輪」対して「○○な状況なので仕方ないので○○するしかない運命の輪」
運命の輪には大きく分けてこの2つの流れがあるのでしょう。
宇宙観では木星を象徴しています。木星が基本的に意味しているのは「保護や幸運」です。太陽が普遍的で一般的な「保護や幸運」影響を与えるのに対して、木星は太陽よりも選択的で個別的な影響を与えるといわれています。
自分がなにもしなくても太陽は吉作用として「恵み」を与えるのに対して、木星の場合は、たとえ吉作用を及ぼしていても、自分から働きかけなければなにも変化が訪れないという違いがあるのです。
そういった意味からもWHEEL OF FORTUNEの輪は「運命VS自由意志」の働きかけを表現しているのです。
ウェイトのタロット図解における解説では「幸運・転機・向上」を意味するカード。
:正位置では幸運やチャンス、成功などの転換点を表し...つまり「自分が○○したい、こうなれば良いと思って働きかける運命の輪」、単語として、転換点、幸運の到来、チャンス、変化、結果、出会い、解決、定められた運命などと関連付ける事があります。
:逆位置では頓挫や失意などを表します。つまり「○○な状況なので仕方ないので○○するしかない運命の輪」なのです。単語として、情勢の急激な悪化、別れ、すれ違いなどと関連付ける事があります。
○○なることで良いか悪いかの状況はその時々によって変化するでしょう。運命の輪の未来はその時に仕方ないから・・で受け入れた運命の輪であっても、あなた自身の未来を作る一つの通過点として必要な「運命」なのだと思います。

Justice

正義 裁判の女神(さいばんのめがみ)とも呼ばれる。
カード番号はマルセイユ版など伝統的なデッキでは「8」となっています。
カードの女性の目は、そのどちらにも向けられること無い(アーキオンでは、視線すら見えない)。社会の価値観や個人の感情によって常に普遍とはいかない「正義」という概念を視覚的情報や感情に流されることの無いよう、右にも左にも(象徴学的に)向けられていない。
正義とは価値観により異なるものです。JUSTICEの中では、自分の意識(自分の意志・自分の価値観・自分の思考・自分の感情)がそのまま投影され、自分だけのオリジナルワールド(価値観)として「正義」が存在しています。
十二宮では天秤宮に対応しており、カードにも天秤が描かれています。【天秤宮の正義】というのは、刑事裁判のように「正しい・悪い」を判断するのではなく(善悪の判断は射手座・人馬宮の領域)それぞれの天秤の皿に乗っているものがどう違っていて、どうズレていて、どう衝突しているのか、どちらに偏っているのかを、知的に理解することなのです。
つまりバランスであり共存であり調和なのです。
天秤は正義と天文の女神アストライヤーの持ち物として描かれており、アストライヤーは神々の中で最後まで地上に残り争ってばかりの人々に正義を教え、世界を安定した均衝のとれた平和なものにしようとしました。
タロットをリーディングする際は、価値観により普遍的とはいかないのが「正義」だということを念頭に置いてリーディングします。絶対的な善悪として判断してはいけません。天秤の皿にそれぞれ乗っているものは価値観であり天秤にかけないとその重さを測れないものなのです。
:正位置の意味として公正・公平、均衡、善意、両立など、現在の価値観のバランスが取れている。キーワードとして、公正・公平、善行、均衡、誠意、善意、両立。
:逆位置の意味として不正、どちらかに偏る、不均衡、一方通行、バランスを崩すと読む場合が多いです。キーワードとして、不正、偏向、不均衡、一方通行。

The Hanged Man

逆さ吊りの男 The Hanged Manは、逆さ吊りになっている男が描かれています。
この男は何かの罰をうけているのでしょうか?解釈は様々ですが、このカードの宇宙観は海王星です。そして、水のエレメントに対応しています。
海王星は自らの身を犠牲にする無償の愛や慈愛、献身的なやさしさといった、高次の愛の波動を支配しているのです。海王星は人間の悲しみや痛みに救いや慰めをほどこす星ですから、このカードに描かれている姿は刑罰を受けていると言うよりは、自らの意思でこの試練に対し耐えたり努力することによって得られるものがあるとか、報われるだろうと思って頑張っている人の姿だと思います。
通過儀礼の様な試練は、更なる高みを目指しているからこそ、頑張る事が出来るのでしょう。逆に、目標を見失ってしまった時には、頑張れなくなる。
その様な観点から...
:正位置では修行・鍛錬・忍耐・奉仕・努力、試練、着実、抑制。このカードが正位置である限り逃げたり放り出したりしていない姿だと解釈します。
:逆位置では「吊るされた状態ではない」ため、試練に挑まない、投げやり、徒労、無駄、痩せ我慢、投げやり、自暴自棄など、頑張れなくなる状況(心境)・・などとリーディングすることが多いです。

Death

カード番号は「13」で、この数字はキリスト教の影響から特に西洋で不吉な数字とされている。
「最も不吉なカード」と思われがちですが、タロットにおいては、逆位置解釈として「死後の再生」という明るい解釈がある「死神」よりも、正逆両位置に「破滅」という暗い解釈がなされる「塔」のほうが不吉だと思います。
とは言え、このカードがスプレッド上に出た時、絵柄から、たいていの人が嫌なカードだと感じるでしょう。
確かに直接「死」を意味する唯一のカードで死神が描かれているため仕方ないことかもしれませんが、このカードが表しているのは「死」のみならず「物事が停止する」ということなのです。
生命活動であれば「死」ですし、「終わり」を意味する場合もありますが・・ :正位置で「前にも後ろにも物事が動かない状況」や「停止・一時停止」を表し、物事が動かないためフラストレーションが溜まる状況に陥りやすい。キーワードとして、停止、終末、清算、決着、ゲームオーバー、バッドエンディング。しかし、そこにはどの様な形であれ「再び動き出す」事を前提とした「一旦停止」の含みがのこされています。但しそれが13番の意味でもある「死」を直接示す場合、リスタートさせるのは、家族の日常や「来世」※なのでしょう。
:逆位置としては「停止や終わりからの再生・復活」など一旦停止していた事柄が再び動き始める姿を表現しているのです

※「来世」「After Life」という観念は、民族や宗教により様々で輪廻転生は仏教、キリスト教では精霊界での変容と解釈することも出来ます。スピリチュアリズムでは、人間の魂は人間にだけ生まれ変わっており、動物には生まれ変わることは無いとされるのが一般的です。
前世に拘る方を時々見かけます。前世の存在は信じるに値しますが、前世療法(退行催眠)に関して店主は肯定的ではありません。前世を知る事で「今」を大切に出来る人であれば、拘る事も良い結果をもたらすでしょう。但し、あくまで過去は現在の為、現在は未来の為...未来を幸せになる為に「今」を大切に...占いは未来を見る事で「今」を効率よく生きる為のツールだと店主は考えています。
過去のトラウマに苦しむ人が多くおられます。脳という「記憶のノート」「レコード」に強く刻まれた記憶は消せないけれども、時の流れと意識により、真っ白な次のページにめくっていく事は出来ると思います。次のページをめくる気力すら無い時は、医師の治療を受けて安定させる事も必要かもしれません。ともあれ...どの様な経過を経たとしても「過去が何一つ欠けても、今の幸せな自分はいないかもしれない」...そう考えられる未来を作れた時、人は「乗り越えた」と感じる事が出来るのでしょう。

Temperance

節制 テンパランスやテンペランスと読む事が多いです
直訳すると「節制」辞典での「 節制」とは、度を越さず控えめ、規律正しく、欲望を理性の力によって秩序あるものとすることです。
ライダーウェイト版タロットでは大天使ミカエルとされる天使が壷から壷へ一滴もこぼさず液体を移動させる様子が描かれています。こぼすの「もったいない」からですかね?それこそ節制です。
解釈は様々で描かれ方も全く違うことが多い節制のカードの中でも壷から壷へ液体を移動させる絵柄は非常に多くのタロットカードで採用されています。そのため、水瓶座と関連付けられている事もしばしばと思いますが、宇宙観では射手座に対応しています。
水瓶座と関連付けられる時の説と して、「液体の入った壺」壺の中身は、一方に水、もう片方にワインを注ぎそれらを混ぜ合わせる。水はソフィア(神聖な知恵)、ワインはキリストの霊に例えられています。
射手座に対応するという理由は、2つの壺の中身は、男性性と女性性、陰と陽、火と水、霊と肉、意識と無意識といった相反する要素を象徴し、『相反する要素の結合に至る様子』を表している。 有翼の人物は、この相反するもの同士を結びつける「仲介者」として描かれています。天使が液体を、ふたつの壺の間で行き来させ均衡をはかっているところが描かれているわけで、つまり、それぞれ別個の位置(価値)にある存在を均衡のとれた状態にコントロールしている様子。節制で描かれる天使は二つの違いを見定める能力(いて座の能力)を持っているのです。
店主がよく使うThe Archeon Tarotでは虎と羊を調和させる羽のある女性が描かれています。
前述しましたが節制は十二宮において人馬宮(いて座)を表すカードです。半人半馬の賢人ケイロンは狩猟の女神であり妊婦の守り神でもあるアルテミスを師としており、TEMPERANCEで描かれることの多い女性像はアルテミスともされる為か節制は「家庭」や「出産」「子育て」を表すこともあります。
:正位置で柔軟さ、調和のとれた、平穏 、節度ある対応、心のままに穏やかでホッとするプライベートな(特に家庭的な)時間 を表し、結婚や同棲、妊娠など平穏な家族を象徴することも多いです。
:逆位置では不調和やバタバタと多忙、穏やかでない不穏。浪費や消耗、しなければいけない事が手につかない、不摂生、不安定を表す事が多いと思います。

The Devil

悪魔 悪魔の名が示す通り、誘惑の象徴として解釈が行われます。
死神のカード同様、スプレッド上にこのカードを見るとドキッとする人が多いカードですね(笑
十二宮では魔羯宮(まかつきゅう)やぎ座に対応しています。魔羯宮の基本的性格は『自我』です。第十ハウスと結び付いていて、これは成功や名誉、一言でいえば野望を体現しています。
DEVILはカードの向きで全く違う極端な2面を見せます。
:正位置の時、自身の欲望のままで結果を見据えていない、もしくは結果が見えていなかったり「形」を生み出していないのにも関わらずズルズルと流されているケジメのついていない状況を表しています。また、浮気や不倫、ギャンブルなど自我のコントロールが不十分。ラバーズのカードと比較され解説されることも多く両者とも「魂が選択した行動」ではありますが、DEVILの場合は心のどこかで誰かに「悪い」と思っていても止めることが出来ない魂の動きを表します。まさに悪魔が「心のままに動いてしまいなさい」と囁いているのです。野心や、意地悪な事を手段を選ばず心のままに達成しようとする姿。
:逆位置で、時期や結果の決定。物事が開放、覚醒、ケジメがつく、きちんとしなければと思う。責任を取る。などとリーディングします

The Tower

塔 正位置でも逆位置でもネガティブな意味を持つ唯一のカード
宇宙観では火星を意味します。火星は赤く見える様子から凶星とされ戦い、トラブル、男性的、攻撃性を象徴します。
カードでは塔に雷や炎がふりかかり崩れる様が描かれ、まさに振って沸いた災難の象徴。
原因はあるでしょうが当人ではどうしようもない状況をさしている場合が多いのですが、時には自ら爆破している場合もあります。
それらの崩れは、過去が影響する現在→現在が影響する未来の運命を切り開くのに必要な崩壊やトラブルなのかもしれません。
崩れているときにはショックを受けたり傷ついたりするでしょうが、ずっと先の未来の自分には必要だったと思える「トラブル」であることが多いでしょう。
なぜなら描かれる雷や炎などの防ぎようの無い天災は神が与えた試練なのですから...
ただ占う内容によりショックの度合いは変化するので、このカードに必要以上におびえる事はありません。また、キーカードとの組み合わせで、滅多に有りませんが、「予期せぬ驚き」は、泣けるほどHappyな衝撃かもしれません。
:正位置で、崩壊する(させる)、災難、トラブル、ショックな出来事。
:逆位置で、緊迫、崩れそうな状況、思いもよらなかった出来事、誤解、もうギリギリ、緊迫、などとリーディングします。

※Towerは、最悪な気持ちになる事が多いですが、後はもう上昇させ、再構築するしかない。そういったメッセージのカードでもあります。
古いビルの爆破解体は、そこに思い出があるとき、喪失感すら覚えますが、解体する事でしか作れないものがあるかもしれません。新しいビルが建つ、より安全(平穏)になる等のメリットに目を向けたほうが一度きりの現世、効率的で前向きな生き方かもしれません。

The Star

星 星に願いを・・と言うように 純粋無垢に祈りを捧げる一糸纏わぬ女性の姿が描かれるThe STARは、黄道十二宮では宝瓶宮(みずがめ座)を象徴しています。
女性性のカードですが、みずがめ座になったガニュメデスはトロイアの「王子」で、女性ではありません。
その美しさに魅せられたゼウスにより地上から浚われ小姓となった少年です。神々にネクタル(神酒)をお酌する役割が与えられました。しかし、女神の嫉妬を恐れたゼウスによりガニュメデスは水瓶座に変えられました。
マルセイユ版で描かれる2つの壺は、「節制」との親近感を表しています。周囲に合わせる事が出来る調和を感じるStarのカード...
:正位置において大成功と言うよりも「思いが通じる」「理解を得られる」「共感」など、ささやかな希望(Hope)であり、同時に適度な満足、ゆるやかな・・徐々に成功といったリーディングをします。恋愛だと、気の合う二人とか、思いが自然に伝わっている様子、発展等とも読みます。同じ女性性のカードである女教皇や女帝よりも愛らしさや純粋さがある節制に近いカード。
:逆位置においては、望みが適ったと感じる事が出来ず価値観の違いを感じる。思いが伝わった、理解されたと感じることが出来ずひとりよがり、けだるさや、放棄・・などとリーディングすることが多いです。

※starの対応する水瓶座は、FOOLの宇宙観、改革とハプニングの天王星を守護星としており、執着せず淡白で理屈でものごとを割り切ろうとします。
本人にとっては、ささやかな・・当たり前の・・祈り、願いと言っても、実はオリジナリティーのある思考であり理解され、価値観を共有出来ていると感じられる事は「ささやか」ではなく無限の可能性を秘め、もっと喜んで良いことかもしれません。逆に価値観の共有が出来ないと出た時は、自らの考えをもう一度周囲と照らし合わせる必要があるかもしれませんね。

The Moon

月 日本で「月」と言えば情緒ある素敵なイメージを持つ人が多いですよね。 しかし、双魚宮(うお座)に対応する月のカードは暗く見えにくい闇に隠れた霊魂を意味し肉体と精神を象徴しています。
一言で言うなら「先の見えない不安感」と言えるでしょう。 双魚宮の守護星は海王星で。夢、精神世界の発展を暗示します。
:正位置で、見えていない、不安定、幻惑、現実逃避、潜在する危険、欺瞞、幻滅、猶予ない選択。暗闇に月明かりしか無い時、自分の立ってる道がどこに繋がっているのか見えなかったり、落とし穴にはまりやすかったり、躓きやすかったりします。手の届く範囲に居れば見える人の姿や気持ちも、少し離れてしまうと見えなくなって不安による疑心暗鬼に陥りやすくなる・・ 月明かりしか無い道をダッシュで駆けていくのは無謀であり躊躇するでしょう。正位置においては、前述したような、そんな状態を表しています。
:逆位置では夜が少しずつ明けていく様子、見えなかった人、気持ち、真実が少しずつ見えてきたり、たっている道がどこに繋がっているか少し見えてきた段階。物事の本質が見えて安心して踏み出せる準備が出来ている様子。

※明けない夜は無いのです。そういった意味で月は明日への希望が描かれるカードとも言えます。見えないもの、見えない道に対してどのように対処すれば良いのか・・ 暗闇は余計な恐怖や不安を創造してしまう場合があります。そして時間が経過して明るくなれば何でもなかったりしますよね。
ネガティブな時の月のカードはジタバタせずとも見えてきた時に判断すれば良いという風に...暗闇の中進むにしても、立ち止まるにしても、まず「落ち着く」事が必要かもしれません。いくら不安に感じても仕方ありません。勝手に朝はやってきますから・・

The Sun

太陽 光輝く明るさの太陽のカード。宇宙観でも「太陽」を象徴しています
象徴的に太陽は、朝を告げ、光を与え、活力の源であり、陽であり、プラスである。しかし、太陽の熱は時として、水を枯れさせ、大地を荒らし、あらゆる生命を脅かす脅威ともなる存在です。
ライダーウェイトでは子供の姿で太陽神ホルスが描かれています。Archeon Tarotでは、「錬金術の木」のような姿として描かれています。
太陽のカードは...
:正位置で「成功・笑顔・自信」とリーディングする事が多いです。未来の位置に太陽のカードが出たら、そのまま迷わずシンプルに素直に進むと良いでしょう。先の見えない不安な状況が現在ならば、夜は明け暖かい日の光の射す明白な光がやってきます。ようするに笑顔になれる状況がやってくるというカード。 月が銀色に潜在意識にぼんやりと間接的に照らすのに対し太陽は金色に輝き、直接顕在意識を照らします。
:逆位置では「失敗感・笑顔を失う・自信をなくす・目標が高すぎる・不足」とリーディングする場合が多いです。ただし、それが自ら選んだ道の結果であれば、たとえ躓き、自信を失っても、その結果を最終的に「活かす」事が可能でしょう。なぜなら太陽のカードは錬金術でいうところの「賢者の石」であり、物質的、動物的な本質・本能をコントロールできる者なのです。「悪魔」のカードのように欲望に支配はされていないのですから・・落ち込みすぎずに理性的に自我をコントロールする事で未来を切り開く事は可能だと思います。

Judgement

審判 宇宙観では冥王星に対応しています。冥王星は死と再生、始点と終点を象徴します。冥王星は蠍座の守護星でもあります。
人生のアップダウンが激しく執着が強いため「死か生か!」という程、物事をハッキリとさせたがる傾向にあります。
Archeon Tarotでもライダーウェイトタロットでもラッパが描かれています。水のエレメント、天使ガブリエルがラッパを吹くと生前の行いにより救済か滅びかが審判される・・という意味から描かれているのでしょう。
:正位置でYES・白のジャッジ(決定)を下される、前へ進むジャッジを下す。好転、門出や良い意味での変化。単語として結果、改善、覚醒、発展、敗者復活等も関連付けたりします。
:逆位置で「受け入れがたい変化の時」、頓挫、(自分で)決められない、NOのジャッジを下される。などとリーディングする場合が多いです。やめる、離れる、諦める...その様な単語と関連付けたりします。

※人生における「審判の時」は考えにもよるでしょうが案外沢山あるのです。YESかNOか・・白か黒か・・進むか引くか、ジャッジを下すにしろ下されるにしろ、ものごとがハッキリと明確になったり、長い人生に数ある転機の一つとなる「決定」なのです。ジャッジの後は変化が訪れますが「変化」と言うよりもむしろ大きなエネルギーによる崩壊や破壊の後に「生まれ変わる」・・そのような変化です。そのため、今までの価値観や、やり方が通じなくなる場合も多々起こりえます。審判そのものへの執着ではなく、そこから何が生み出せ、自らがどのように生まれ変わるのか・・にJudgementの出た意味があるのかもしれません。

The World

世界 この「世界」は一連の大アルカナの最後に位置することから最も重要視する注解者も多く他のカードに比べその解釈は注解者ごとに千差万別です。
宇宙観では土星に対応しています。ヘブライ文字でカードに対応する「タウ」も土星という意味を持ちます。昔、西洋占星術で土星は太陽系最果ての惑星とされていたので、大アルカナ最後のカードが土星に割り振られたのかもしれません。
WORLDは、完成形を表していますが、それは物質的な完成というよりは、精神的・霊的な『一旦の』完成(完結)という意味合いで捉えると良いでしょう。
精神的・霊的な世界は終わり無き無限の宇宙です。(占った物事について)こうなれば良いな、こうなることが理想。こうなる予定だ・・それらはあくまでも思考の範囲内での「完成」であり、思考や理想、予定は精神的なもので変化をするかもしれません。
なので『一旦の』完成(完結)なのです。WORLDは完成であるとともに始まりに繋がるカードでもあります。
:正位置で、完成する。予定通りの結果。達成される。こうなれば良いなと思っていた状況
:逆位置で、予定が崩れる、遅延や未完成、理想が崩れる、妥協を余儀なくされるなどとリーディングする事が多いです。

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